中国が各地で厳しい新型コロナウイルス感染症対策を敷く中、マカオのカジノで数百人の宿泊客が足止めされている。マカオではここ数カ月コロナ感染がほぼゼロだったが、ここにきて感染が拡大。足元では数十人の感染が報告されている。マカオ当局は約60万人の住民を対象に2日間の検査を実施。その直後の21日にホテル・フォーチュナが閉鎖された。マカオはコロナ対策で観光客の受け入れを制限したことで、経済を支えるカジノ収入が大きく落ち込んでおり、今回の措置はさらなる追い打ちとなる。公式発表によると、マカオへの渡航者数は今年1~5月に前年同期比9%減の約300万人だった。中国が本土の一部にロックダウン(都市封鎖)を敷いた5月単月では31%減少した。