欧州航空機大手エアバスは、ロシアによるチタンの販売を制裁措置の対象としないよう求めている。エアバスはロシアの大手輸出業者から今も大量のチタンを輸入している。チタンは同社の航空機にとって極めて重要な部品の生産に使われており、チタンを制裁の対象としないよう欧州連合(EU)に要請している。米コンサルティング会社アリックスパートナーズによると、エアバスへのチタン供給の約65%をロシアが占めている。エアバスのギヨム・フォーリ最高経営責任者(CEO)は週末、「ロシアからのチタンを制裁対象とすることはわれわれ自身を制裁することになると考えている」と述べた。チタンはこれまでのところ、EUや米国の制裁リストには含まれていない。だが多くの買い手は、ロシアへの支払いが困難などさまざまな理由でロシアの供給元へのエクスポージャーを減らし、代わりの供給元を見つけている。