世界の航空会社と空港が夏の需要増と人手不足に対処する中、各地で運航の遅延や欠航が発生。長い行列やロストバゲージ(荷物の紛失)も航空旅行の悩みの種となっている。ロンドン・ガトウィック空港は航空各社に、人手不足と欠航に対処する間、到着便を減らすよう要請した。今月初め、エリザベス女王即位70周年を祝う「プラチナジュビリー」の4連休には搭乗手続きを待つ行列がターミナルの外まで伸びていた。アムステルダム・スキポール空港は、空港内に入れる人数を制限し、出発時刻の4時間以上前に来ないよう呼び掛けた。また、空港内に入ってから時間も待つため履き慣れた靴で来るよう警鐘を鳴らした。欧州旅行の玄関口である両空港は、他の空港と同様、慢性的な人手不足に悩まされている。新型コロナウイルス感染拡大による移動制限で旅行業界が2年にわたって低迷し、その間に人員削減した各空港はスタッフを呼び戻そうとしている。シドニー空港は先週、豪カンタス航空や米マクドナルドなど空港での働き手を求める雇用主が参加し5000人の採用を目指す説明会を開催した。