今年初め、米国の住宅市場にはまだ好材料が多かった。だが住宅価格の高止まりと住宅ローン金利の倍増を克服するには十分ではなかった。住宅ローン金利、住宅価格、家計所得に基づいて全米不動産協会(NAR)が算出する住宅取得能力指数(住宅の買いやすさを示す)によると、中古住宅は4月時点で2007年7月以来最も購入が難しかった。今ではさらに難しくなっている。NARが21日に発表した5月の中古住宅販売価格(中間値)は40万7600ドルと4月の39万5500ドルから上昇。連邦住宅貸付抵当公社(フレディマック)の先週の発表によると、期間30年の住宅ローンの固定金利は平均5.78%で、前週の5.23%から跳ね上がり、4月平均の4.98%を大きく上回った。
米住宅バブル崩壊の足音
有料会員限定
あなたにおすすめ