米国のサンベルト地帯(北緯37度以南の地域)のハイウエー(高速道路)を運転していて、隣を走る荷物を満載した貨物トラックの運転席をふと見ると、そこには誰も座っていなかった――。あと2~3年もすれば、こうした面食らうような光景に出くわすことになりそうだ。そのトラックはよく見ない限り、通常の大型トレーラートラックと外観はほとんど変わらないだろう。依然ハンドルが付いていて、幽霊が運転でもしているかのようにピクピクと動いているだろう。また、トラックによくある特大のバックミラーも付いていているだろう。ただし、そこには運転経験豊富な人間のドライバーでさえも見逃しかねない障害物を検知できるようレーダーやLiDAR(ライダー)、カメラなどのさまざまなセンサーが設置されるため、一段と巨大化しているだろう。