ウクライナ向け軍事支援を巡る対立が、イタリア最大政党の分裂に発展した。その背景には、ウクライナをどこまで支援すべきかを巡り、国内で見解が大きく分断されていることがある。ポピュリスト政党「五つ星運動」は、かつては政治家に対するさまざまな不満を救い上げることで支持を集めていた。だが21日夜には多くの議員が離反し、ルイジ・ディマイオ外相率いる新たな政党にくら替えした。同氏はウクライナへの軍事支援継続を訴えている。ディマイオ氏は、ウクライナに武器を供与するという政府方針について、ジュゼッペ・コンテ前首相を中心とする五つ星運動の指導部が疑問を呈していることを非難。かつては自身が率いていた同党を離脱する理由について21日、「(ロシア大統領のウラジーミル・)プーチンがウクライナで行っている残虐行為を目の当たりにしつつ、あいまいな態度を続けることはできなかった」と説明した。
ウクライナ支援巡り広がる不協和音、伊で最大政党が分裂
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