米食品医薬品局(FDA)は電子たばこ大手ジュール・ラブズに米国市場での電子たばこの販売禁止を命じる準備を進めている。複数の関係者が明らかにした。FDAは2年近くにわたりジュールが提出したデータを点検してきたが、関係者によれば、22日中にも禁止判断を発表する可能性がある。ジュールは米国でのたばこ風味とメンソール風味の商品の販売継続を目指している。ジュールは、フルーティーな風味としゃれたマーケティングが未成年への電子たばこの普及を助長したとして、4年前にFDAの目にとまった。その後、当局や世論の信頼を回復しようとマーケティングを制限し、2019年には甘味や果物風味の電子たばこの販売を打ち切った。FDAは電子たばこの甘味のあるカートリッジとフルーティーなカートリッジの販売を全面的に禁止している。同業大手のレイノルズ・アメリカンとエンジョイ・ホールディングスはたばこ味の製品の販売継続を認められており、業界専門家はジュールにも同様の判断が出されるとみていた。