米連邦準備制度理事会(FRB)のジェローム・パウエル議長は22日、インフレとの戦いによって、リセッション(景気後退)を引き起こすほど金利が高水準に達する可能性があるとの見解を示した。24日までの2日間の議会証言の初日、パウエル氏は「確かにその可能性はある」と述べた。ただ、FRBは「景気後退を引き起こすつもりはなく、引き起こす必要があるとも考えていない」とし、40年ぶりの高水準にあるインフレを低下させることは「絶対に必要」との考えを表明した。FRBは景気を減速させインフレを冷やすために1980年代以来となる急ピッチでの利上げを進めているが、難しいかじ取りを迫られていることがパウエル氏の発言から浮き彫りになった。
パウエル氏、利上げで景気後退の可能性認める
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