西側諸国がウクライナを巡るロシアとの紛争が長引く可能性に備える中、軍指導部はこれまでの戦況から得た教訓を生かそうと分析を急いでいる。ジョー・バイデン米大統領と北大西洋条約機構(NATO)のイェンス・ストルテンベルグ事務総長は先週、ウクライナが勝利するまで支援を続ける考えを表明した。ただ、どの程度の期間を要するかは戦況に左右される面が大きく、双方とも状況に適応しようと努めている。国防戦略の担当者は、今回のウクライナ侵攻にとどまらず、将来的に紛争が起こった場合にも役立てようと、兵器や戦術、後方支援といった各方面から検証を進めている。英国のパトリック・サンダース陸軍参謀総長は先頃行った講演で「ウクライナでの戦争を注視しており、すでにそこから学び、適応している」と述べている。「戦い方を考え直すことになるだろう」