なお、子ども時代の読書活動というのは、次のような質問項目によって測定されています。

親が「これ」をするだけで、子どもの学力は上がる!『親が「これ」をするだけで、子どもの学力は上がる!』 榎本博明著 幻冬舎刊 990円(税込)

・家族から昔話を聞いたこと
・本や絵本の読み聞かせをしてもらったこと
・絵本を読んだこと
・本を読んだこと
・マンガを読んだこと
・地域の図書館で本を借りたこと
・地域の図書館で調べものをしたこと

 成人についての結果を見ても、子どもの頃に本や絵本をよく読んだ大人ほど、読書が好きで、1日の読書時間が長く、1カ月に読む本の冊数が多くなっています。読書習慣のある大人の多くは、子どもの頃から本や絵本に親しんでいたことが分かります。

 そして、子どもの頃に本や絵本をよく読んだ大人ほど、社会性や意欲・関心などが高く、教養があるといった傾向も示されています。

 このように、子ども時代の読書が読書習慣を身に付けるのに効果的であること、さらには子ども時代の読書が学力の基礎となる知的好奇心・意欲や論理的思考能力の発達を後押しすること、そうした効果は学校時代のみならず、成人後にまで及ぶことが確認されています。