子どもの成績は、常に親の心配事であり、悩みのタネになります。とはいえ、「勉強しなさい」といって、素直に勉強する子どもはめったにいないのが現実です。ならば、親はどうすればいいのでしょうか?子どもに「親が言う」のではなく、「親がやる」ことで、子どもの学力が上がる、とっておきの方法をご紹介したいと思います。(心理学博士 MP人間科学研究所代表 榎本博明)
子どもの頃の読書が、学力の基礎になる
国立青少年教育振興機構は、「子どもの読書活動の実態とその影響・効果に関する調査研究」を2012年に実施しています。その調査研究では、中高生にみられる影響・効果と成人にみられる影響・効果を調べています。
中高生についての結果をみると、子どもの頃に本や絵本を読んだ経験が豊かであるほど、読書が好きで、1日の読書時間が長く、1カ月に読む本の冊数が多くなっています。ここから、子どもの頃に本をよく読んでいた子ほど、中学生や高校生になってからも本をよく読んでいることが分かります。