施術は1回1時間強
月に一度の来店でOK

 メンズまつげパーマでは往々にして「自然に、目線よりも上がっている」という程度の、絶妙なカール具合が求められる。ここが女性のまつげパーマとの違いだ。

「女性のまつげパーマは、根本からしっかり立ち上げてまつげの存在感を際立たせるカールが人気です。ところが男性だと、あくまで自然に、生まれつき上を向いているという印象を与えられる上げ方を希望される方が多いのです」

 男女によって人気の上げ方は違えども、施術方法は大体同じだという。

「『ロット』と呼ばれるシリコン製の道具をまぶたに乗せ、まつげを巻き付けていきます。ロットの大きさや巻き付け方で、カールの調整をしていくのです。まつげを巻き付けたら、あとは髪の毛のパーマ同様、1液を塗って時間を置き、その後1液を落として2液を塗布、一定時間放置して2液も拭き取れば完成です。所要時間は角度や液剤の種類、パーマ歴の有無などによって変わってきますが、大体1時間強くらいで終わります」

 ビジネスパーソンが多く訪れる小林氏のサロンでは、夜、仕事終わりに来店する人が多いそうだ。なかには日中、仕事の合間に寄る人もいるらしいが、全員が共通して来店時間を厳守するという。

「やはり、ご自身のまつげの身だしなみにまで気を配られているビジネスパーソンは、しっかりした人が多いと肌で感じます」

 最後に、どのくらいの頻度で通うべきかを尋ねた。

「大体1カ月程度でパーマが落ちるので、それこそ理髪店と同じように『月に一度、まつげをメンテナンス』と考えてもらえたらと思います。ちなみに、メンズのまつげパーマの相場は1回5000円前後。気に入らなければその場ですぐにパーマを落とすこともできますし、気軽に、まずは一度試してみてください」

 加齢による眼瞼下垂や、長くてうっとうしさすら感じる点など、あらゆる“男性のまつげの悩み”を解消してくれる、まつげパーマ。思いの外、男性こそ恩恵を感じられるのかもしれない。