米大手企業の4-6月期(第2四半期)決算に関する電話会議で、各社のトップが従業員やサプライチェーン(供給網)の国内回帰「リショアリング(re-shoring)」に言及する回数が増えている。バンク・オブ・アメリカのデータによると、S&P500種企業の約4分の1が決算発表を終えた段階で、「リショアリング」という言葉が使用された回数は既に過去最高に達した。バンク・オブ・アメリカの株式クオンツストラテジスト、サビタ・スブラマニアン氏は25日付の顧客向けリポートで、「サプライチェーン問題がくすぶる中、企業は最近、リショアリングに言及する回数が飛躍的に増えた。2020年代は脱グローバル化の始まりとなるに違いない」と指摘した。