直接会うことが減り、オンラインでのやりとりが増えてきた今「手書き」文字は「個性」や「人柄」に触れられる数少ないツールとしてビジネスでの大きな武器となります。とはいえ、忙しいビジネスパーソンが字のおけいこに費やせる時間はさほどありません。そんな方に向けた新発想の美文字本が『簡単ルールで 突然、美文字が書ける』。字が苦手な人を長年指導してきた著者・萩原季実子さんが「字がうまく書けない理由」を研究し、少し変えるだけで飛躍的に字がうまく見えるポイントだけをルール化した本で、練習なしでも、誰でも、自分史上最高の「美文字」が書けるようになると話題です。この連載では、本書より抜粋しながら美文字のコツを紹介いたします。

【やってみよう】<br />漢数字の「一、二、三」<br />が書ければ美文字になれる?漢字の基本が入っている漢数字の、一、二、三。まずはこの3つの文字を美しく書けるようになろう。「簡単ルールで突然、美文字が書ける」より。

漢数字の「一、二、三」の棒線の向きは?

 漢数字の「一、二、三」。デジタル文字だと、どれも、同じまっすぐの横線で、本数の違いだけに見えますね。

 ところが、実際の書き文字では、線はまっすぐでもありませんし、線の向きも違っています。

 まずどの文字も、最初に45度の打ち込みを入れるのは、以前お話した通りです。その上で、

「一」は、弓なりに反ります。

【やってみよう】<br />漢数字の「一、二、三」<br />が書ければ美文字になれる?

「二」は一画目の上の線は上向きで、二画目の下の線は、弓なりです。

【やってみよう】<br />漢数字の「一、二、三」<br />が書ければ美文字になれる?

「三」は一画目の上の線は上向き、二画目の真ん中の線はまっすぐ横向き、三画目の下の線は弓なりです。

【やってみよう】<br />漢数字の「一、二、三」<br />が書ければ美文字になれる?

 このルールを知って書くと、数字の「一、二、三」が急に大人っぽくなります。そして「一、二、三」が美しく書けるようになると、多くの文字に流用できるようになるのです。それは次回お話したいと思います。

*本記事は、「簡単ルールで突然、美文字が書ける」から、抜粋・編集しています。