ハズレ上司に当たったら『論語』に学べ、2500年読み継がれた“部下の処世術”とは部下は上司を選べません。でも「ハズレ上司」に効く、論語に書かれた“ある教え”があります Photo:PIXTA

「褒め方」を見れば
上司の当たりハズレがわかる

 上司の褒め言葉は、部下にとってうれしいもの。成長の糧となることもあるのですが、褒め方を間違えると、成長の芽を摘んでしまうこともあります。

小宮一慶・小宮コンサルタンツ代表小宮一慶
小宮コンサルタンツ代表

 部下が成果を出したときに、良い上司は心から褒める。すると、部下はもっと頑張って自ら育っていく…。「褒めて育てる」の成功例ですが、良い上司は、褒めるだけではありません。

 頑張っているのに成果につながらないときは、アドバイスをするし、もしも部下が的外れな頑張りや方針に反するようなことをしているときは、厳しく指導します。

 一方、悪い上司は、やって当たり前のことを褒めたり、的外れの頑張りを褒めたりして、それが「褒めて育てる」ことだと勘違いをしています。