リトアニア国境に近いポーランドの田園地帯にある当地は、長い間、広大な農地や穏やかな湖に囲まれた歴史的な都市として知られていた。だが現在、北大西洋条約機構(NATO)の戦略担当者には危険な場所として認識されている。人口約7万人の都市スバルキはロシア軍の拠点に挟まれている。南東はロシアの同盟国でウクライナ侵攻の要衝となっているベラルーシに、北西はロシアの飛び地カリーニングラードに接している。西側の軍事戦略家はここを「スバルキ・ギャップ」と呼ぶ。彼らが懸念しているのは、ロシアがカリーニングラードとベラルーシを結ぶこの国境地帯を支配しようとしかねないことだ。ロシアとベラルーシ両国政府の威嚇するようなコメントが同地域の不安をかき立てている。最近では、1991年に旧ソ連が承認したリトアニアの独立を無効にする法案がロシア議会に提出された。
露の要衝に挟まれたポーランドの町、懸念高まる
ロシアの飛び地カリーニングラードとベラルーシを結ぶ国境地帯「スバルキ・ギャップ」
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