中国の代表的なビーチリゾートである海南省三亜市では、新型コロナウイルスの感染拡大を理由に突如としてロックダウン(都市封鎖)が実施された。その結果、数万人に上る観光客が足止めされ、怒りと不安が広がっている。三亜市当局によると、8月1日に最初の症例が確認されて以来、現地時間8日正午時点で有症状・無症状を合わせて1200人以上の感染が確認された。感染拡大を食い止めるため、当局は三亜がある海南島から移動しないよう観光客に命じた。中国国営放送は6日、現地当局者の発言として、推定8万人の観光客が三亜で足止めされていると伝えた。三亜鳳凰国際空港カスタマーサービスのホットライン担当者によると、8日時点で空港は閉鎖されており、6日以降は三亜発着のほぼすべての旅客便がキャンセルされた。三亜市内では、高リスク地域の人々は自宅やホテルから出ることができず、中リスク地域の人々はPCR検査や配達物の受け取りのため以外は外出できない。