年収の2倍のガチャ課金、妻の介護よりゲームの70代男性…「スマホ依存」恐怖の実態Photo:PIXTA

「スマートフォンの長時間利用は体によくない」と頭では理解していても、つい使いすぎてしまう人は多いだろう。そうした人々に向けて、インターネットの利用がエスカレートすることの危険性や、「脱スマホ」のヒントを学べる書籍を3冊紹介する。「デジタルデトックス」を兼ねて、ぜひスマホを置いて読んでみてほしい。(ダイヤモンド編集部 濵口翔太郎)

道行く人々がみんな
スマホを操作する時代に

 昨今は電車に乗っていても、道を歩いていても、行き交う人々の多くが下を向いてスマートフォンを操作している。

「ながらスマホ」をする人が増えた背景には、 ITの進歩に伴って、魅力的なアプリやゲーム、動画サービスが相次いで登場している影響があるのかもしれない。

 スマホゲームは「パズル&ドラゴンズ」「モンスターストライク」の“二大巨頭”がいまだ健在で、昨今は「ウマ娘 プリティーダービー」なども人気だ。

 音楽を聴くなら「Apple Music」や「Spotify」、動画を見るなら「YouTube」「Netflix」「Hulu」「ABEMA」など、人気サービスを挙げれば枚挙にいとまがない。「Twitter」「Facebook」「Instagram」「TikTok」といったSNSも、現代人の心をつかんで離さない。

 スマホは登場から15年あまりで、すっかり人々の生活に溶け込んだ。だが、利用時間がかなり長時間に及ぶと、人間の心身に少なからず悪影響があることが指摘されている。

 そこで、この夏は「デジタルデトックス」を兼ねて、スマホを脇に置き読書にチャレンジするのはいかがだろうか。「そうはいっても、何から読み進めればいいか分からない」という人のために、勝手ながら3冊を紹介してみたい。

 選んだ書籍は、いずれも「スマホ依存」に関するものだ。インターネット利用がエスカレートすることの危険性や「脱スマホ」のヒントを学ぶことができる。

 ネットへの依存度を測る基準や、寝食を忘れるほどゲームアプリにのめり込んだ人の実態を解説しているのが『スマホ廃人』(石川結貴著、文春新書)である。