米国境警備隊が、昨年10月に始まった政府の会計年度において、南部国境で不法入国者約182万人を逮捕したことが、15日に発表された新しいデータで分かった。バイデン政権2年目で過去最多を記録した。7月は国境を不法に越えた移民を約18万2000人逮捕し、その約3分の2は単身者だった。逮捕者の約22%は国境越えを繰り返していた。この月次の数字を見る限り、このままいけば、9月末までの会計年度の逮捕者数は初めて200万人を突破することになりそうだ。7月は逮捕者数が2カ月連続で減少し、5月のピークから19%減った。専門家によると、その要因は不明だが、メキシコによる移民の取り締まり強化と、米国による密入国あっせん業者訴追の取り組みが奏功していると思われる。