ヘルシンキのいち押しサウナは
フェリーで行くロンナ島
ヘルシンキにももちろん個性豊かなサウナがたくさんあります。今回訪れたなかでも特に印象的だったのが、ロンナ島のサウナ。ヘルシンキのマーケット広場からフェリーで20分ほどで行ける小島です。1880年代にロシア海軍の機雷庫として、1920年代には機雷除去の基地として、そして戦後は船舶の消磁基地として利用されてきたロンナ島。しばらく手つかずだった後、2017年に公共サウナをオープンさせ、レストランやバーなどもあるレクリエーションアイランドとして生まれ変わりました。
絵になるかわいい建物で受付を済ませたら、水着に着替えてシャワーを浴びてサウナへGO。ふたつあるサウナはどちらも男女共用です。共用なのですが……裸の方もいらっしゃいました……。なんて開放的……と目のやり場に困ってしまいましたが、フィンランドでは「サウナのなかではみんな平等」という考え方があり、性別や年齢を超越したフラットな関係でいられるのだそうです。周囲の人もそれほど意識している雰囲気もなく、和やかな空間ではありました。
ロウリュの仕方によっては一気に高温になり、汗がぶわっと吹き出します。この日は会社関係の仲間で訪れたという10名ほどのグループと一緒になり、サウナの中はとっても賑やか。「日本から来たの?僕もいつか行きたいんだよね」などと、隣り合った人と気軽におしゃべりを楽しめるのもフィンランドのサウナのいいところ。
たっぷり汗をかいて外に出ると、目の前にはバルト海! 夏でも水温は低いですが頭まで浸かってしまえば、冷たさより心地よさが訪れるはず。海から見るサウナ小屋の風景がまたかわいくて、ベンチでビールやロンケロ(低アルコールのジン)を片手にリラックスする人々の姿が眺められます。ロンナ島はフィンランドの首相サンナ・マリン氏のおすすめスポットでもあるのでこちらの記事もチェックしてみてください。
サウナのあとは、すぐそばにあるロンナ島のレストランへ。カジュアルな雰囲気ながら味は本格的で、盛り付けもおしゃれです。夕方からロンナ島に渡り、サウナに入ってディナーをして町なかに戻る、というプランがおすすめですが、フィンランドのレストランは提供がとってもゆっくりなので、フェリーの時間をチェックしておくことをおすすめします。
http://www.lonna.fi/mika-lonna/h