【ベルリン】ドイツは国内に残る最後の原子力発電所3基について、閉鎖を延期する予定だ。政府関係者が明らかにした。ロシアはドイツへのガス供給を絞っており、今冬にエネルギー不足が起きる可能性に備える狙いがある。  今回の動きは一時的な措置とはいえ、段階的な脱原発を目指してきた政策から初めて逸脱する形となる。  閉鎖延期はオラフ・ショルツ首相の内閣でまだ正式には承認されておらず、議会での採決が必要になるとみられる。政府高官3人によると、一部の詳細については議論が続いている。  原発3基の閉鎖は現在のところ、12月31日に予定されている。