「自分で考えて行動する子」の親がやっている、しかりすぎない注意のコツ写真はイメージです Photo:PIXTA

夏休みも後半戦になり、宿題の追い込みが始まっているご家庭も多いのではないでしょうか。お盆休みも終わり、大人は通常の仕事モードに戻りつつある中、お子さんだけはまだ夏休み中というこの期間、ついイライラすることが多くなりますよね。筆者は、子どもたちの放課後の膨大な時間を利用して「学びの楽しさ」を経験できる場を作りたいという思いで民間学童スクールを経営し、10数年で1800名以上の子どもたちを見守ってきました。その経験をまとめた著書『「自分でできる子」に育つ 放課後時間の過ごし方』(講談社)から、ご家庭でも応用できる「注意のコツ」をお伝えします。(民間学童「こどもクリエ塾」代表 遠藤奈央子)

自分で考える子に育てる「しかり方」

 自分で考えて行動する子へと、子どもの成長を変えるポイントは、しかり方で半分以上が決まると言ってもいいでしょう。ここで問題となるのはしかりすぎることです。

 しかりすぎは子どもの自律心を奪います。そして何よりも、親の負担が高すぎます。

 子どもが話を聴かなかったら「なんで聴かないの!」とヒートアップしてストレスが溜まります。一方で、しかったあとは、「はぁ、言いすぎたなあ」と子どもへの罪悪感が残ります。いずれにしてもよいことはありません。

 しかりすぎはよくないことだと分かっていても、ついしかってしまう時はどうしたらいいのでしょうか?子どもへのしかる回数を減らし、かつ効果的な方法について体験談も踏まえてご紹介します。