現在、日本中で大ブレイク中のひろゆき氏。
彼の代表作『1%の努力』では、「考え方の根っこ」を深く掘り下げ、思考の原点をマジメに語っている。この記事では、ひろゆき氏にさらに気になる質問をぶつけてみた。(構成:種岡 健)
「親の影響」が8割
子どもの学力は何に影響するでしょうか。
学校の教育方針? 教師の質? まわりの友達?
残念ながら、すべて異なります。子どもの学力は「親の影響が80%」だという研究結果が出ています。
では、なぜ学校に責任が押し付けられるのでしょうか。それについて語っていきましょう。
「教育委員会」が悪いのか?
ここでは「人数」がポイントです。
日本全国で「学校関係者」と「親」のどちらが多いでしょうか。
もちろん「親」ですよね。
メディアが教育問題を報じるとき、「親が悪い」ということを言ってしまうと、視聴率は落ちます。
それよりも、「教育委員会が悪いですね」「文部科学省はどうするのでしょうか」「現場の教師は何をしているのでしょうか」と、学校関係者の責任を追及したほうが、多くの視聴者の心をつかめます。
ただ、実際に教育委員会や文部科学省に問題を問い詰めても、「善処します」「改善します」などの曖昧なことしか引き出せません。
結局、子どもたちは親と一緒に多くの時間を過ごします。
親の考え方から影響を受け、親がやっていることを見て育ちます。
文部科学大臣を見て育つ子どもなんて、文部科学大臣の子どもだけでしょう(笑)。
学校は「サービス」なのか?
ということで、残念ながら、子どもに何か問題が起こったり、学力の低下が見られたときは、親の責任を考えるべきです。
学校は別に、「サービス提供者」ではありません。
お客様相談室にクレームを入れるような感覚で学校に責任を追及しても、何も変わりません。まあ、学校でのいじめ問題とか、事件性があるものなら対処してもらうしかありませんが、そうでないことは親自身の教育のほうが大事です。
とにかく、なんでも学校のせいにするのは責任逃れです。子どもが問題を起こしたときは、我が身を振り返る機会だと捉えましょうね。
本名:西村博之
1976年、神奈川県生まれ。東京都に移り、中央大学へと進学。在学中に、アメリカ・アーカンソー州に留学。1999年、インターネットの匿名掲示板「2ちゃんねる」を開設し、管理人になる。2005年、株式会社ニワンゴの取締役管理人に就任し、「ニコニコ動画」を開始。2009年に「2ちゃんねる」の譲渡を発表。2015年、英語圏最大の匿名掲示板「4chan」の管理人に。2019年、「ペンギン村」をリリース。著書に、44万部を突破したベストセラー『1%の努力』(ダイヤモンド社)がある。