現在、半導体業界に投資するのは厳しい状況だ。今後、半導体の販売と設備投資は縮小すると見られている。ただ、いくつかの企業はその影響を免れるはずだ。その筆頭格が米シノプシスである。シノプシスは電子設計自動化(EDA)ソフトウエアに特化した最大手だ。このソフトは、簡単に言えば、1個あたり10億個超のトランジスタを含むことが多い複雑な半導体チップを、人間の髪の毛の約1000分の1の線幅の回路を使ってエンジニアが効率的に設計・検証できるようにするためのものだ。チップ製造プロセスがかつてないレベルまで微細化されている中で、チップの設計は一段と複雑さを増している。5年前、最先端のチップは回路線幅14ナノメートルの回路を使用していた。現在ほとんどの最先端チップの標準は7ナノメートルだが、台湾積体電路製造(TSMC)は5ナノメートルのチップを量産している。
半導体EDAソフトの米シノプシス、なお買い時
世界の半導体販売が減少しても堅調の見通し
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