米中間選挙に向けた戦いはレーバーデー(労働者の日)後に加速する。過去が参考になるなら、民主党は少なくとも上院・下院のいずれかで過半数議席を失う公算が大きい。しかし、現在の状況は歴史に刻まれた記録より曖昧だ。中間選挙は通常、現職の大統領と与党に対する国民投票となる。ジョー・バイデン大統領の支持率は過去1年間と同様に低水準なままだが、ここ数週間で2~3ポイント上昇したようだ。この傾向が続けば、支持率がどん底だった時ほどバイデン氏が民主党候補者の足を引っ張ることはないだろう。驚くべきことに、現時点でどの政党の連邦議員候補に投票する意向かを尋ねる政党支持調査(下院議員候補者に対する国民の好みが反映される)で、民主党は引き続き共和党と拮抗(きっこう)している。もし投票日でも同じ状況なら、共和党の議席数の伸びは、1994年と2010年の中間選挙に比べてはるかに小幅にとどまるだろう。下院の激戦区の数が史上最も少ないことなど他の要因からも、同様の見通しが示されている。