中国は15日、米国のエドワード・マーキー上院議員(民主・マサチューセッツ州)率いる議員団の台湾訪問を受け、再び軍事演習を実施した。だがそれは、今月初めのナンシー・ペロシ米下院議長の訪台を受けて行われた軍事演習ほどの規模ではなかった。台湾軍によると、米議員団が台北を離れる際、中国人民解放軍(PLA)は台湾周辺の海域に軍用機30機と艦艇5隻を送った。これはペロシ氏訪台を受けて7日に行われた演習での軍用機と艦艇の数の半分に満たない。こうした異なる反応の背景には、中国政府が相手の攻撃的な態度の深刻度に合わせてけん制の度合いを調整しようとする一方で、全面的な軍事衝突を回避することを目指していることがある。中国の考えに詳しい複数の人物はそう述べる。
中国の台湾巡る「新常態」、硬軟織り交ぜ
習近平氏が3期目を目指す共産党大会を控え、優先事項は安定の維持か
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