カリフォルニア州クパチーノ在住のマイケル・トロッターさん(53)は2020年に前の仕事を辞めるまでの数カ月間、一日の終わりに同僚からにこう聞かれるのを恐れるようになった。「一杯どう?」「8時間から10時間仕事をした上に、ビールを飲みながらさらに4時間も仕事の話をするのはごめんだ」。データベース管理者のトロッターさんは話した。数百万人が転職したり在宅勤務に移行したりしたこの2年間に、職場で友情を築くのが難しくなり、その優先度も下がったと、多くの労働者は話す。新型コロナウイルスの大流行(パンデミック)が始まってから2年以上が過ぎ、仕事に情熱を傾けない働き方「クワイエットクイティング(静かな退職)」など、仕事と生活のバランスを改善するための行動を起こす人が出始めている。職場での付き合いや仲間づくりを減らすこともその一つだ。
職場に友情を求めなくなった米国人
多くの人が転職したりリモート勤務に移行したりした結果、職場で友情を築くことが難しくなり、優先度も下がった
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