米娯楽・メディア大手ウォルト・ディズニーに対し、アクティビスト(物言う株主)が今週、スポーツ専門チャンネル「ESPN」のスピンオフ(分離・独立)を要求した。これをきっかけに、長年にわたりディズニーに多額の利益をもたらしながらも加入者数が落ち込んでいるスポーツチャンネルをどうすべきかという、かねてからの議論が再燃している。ディズニーの少数株式を保有するダニエル・ローブ氏率いる米ヘッジファンドのサード・ポイントは、ディズニーの経営陣に宛てた15日付の書簡で、ESPNの切り離しについて「支持すべき断固とした理由がある」と主張。ESPNが傘下でなくなれば、加入者が有料テレビからストリーミングサービスに乗り換える「コードカッティング」に対する不安から解放されると訴えた。