イタリアのテレビジャーナリストらは今年5月、ロシア軍がウクライナ東部ドンバス地方で攻撃を開始した際に民間軍事会社ワグネル・グループが果たした役割についてロシアのセルゲイ・ラブロフ外相に質問した。外相はその質問をはねつけ、ワグネルの兵士はウクライナに派遣されておらず、ロシア政府とも関係がないと述べた。しかし、ウクライナ軍の司令官たちによると、ドンバス地方でロシア側が成功を収めた幾つかの作戦にワグネルの戦闘員が不可欠だったことが証明されたという。ロシアの公式メディアはかつて、ワグネルが果たす役割に関する報道を最小限に抑えるよう命じられていたが、現在では、同社が果たしている英雄的な功績についてのルポであふれている。ワグネルは自らを「オーケストラ」と呼び、所属する兵士たちを「ミュージシャン」と呼ぶことを好む。
囚人採用のワグネル傭兵部隊、ロシア苦戦で脚光
有料会員限定
あなたにおすすめ