米シンクタンク、ブルッキングス研究所の調査によると、40年来の高水準に迫るインフレが子育て費用を押し上げており、子供が高校を卒業するまでにかかる費用は1人当たり30万ドル以上にのぼる。子供が2人いる中間所得層の夫婦の場合、2015年に生まれた下の子供が17歳になるまでに推定で総額31万0605ドル(約4300万円)、年平均で1万8271ドル(約250万円)の費用がかかるという。今回の試算はインフレ調整済みで、過去の政府推計をベースラインとしてている。ブルッキングス研究所によると、急激な物価上昇が経済に打撃を与える前の2020年当時のインフレ率に基づく試算と比べ、今回算出した子育て費用は2万6011ドル(約360万円)多かった。実に9%以上も跳ね上がった格好だ。