中国のビデオゲーム企業が米国など国外市場に進出する動きを加速させている。背景には、国内での規制当局による締め付けやユーザーの伸び鈍化がある。世界最大のビデオゲーム開発会社であるテンセントホールディングスは、中国外のビデオゲームスタジオの買収やこれらスタジオとの提携を強化している。中国第2位のゲーム開発会社である網易(ネットイース)は、国外に新たなゲームスタジオを開設した。miHoYo(米哈游)やLilith Games(莉莉絲遊戯)といった新興企業は、世界中のプレーヤーにゲームを提供するパブリッシングブランドを立ち上げている。ビデオゲーム業界は、中国の規制当局によるIT(情報技術)企業への締め付けで特に大きな打撃を受けている。当局は昨年からゲームの認可数をこれまでよりも大幅に減らし、ビデオゲームへの検閲を強化している上、未成年のプレー時間を制限した。新型コロナウイルス関連の制限が続き中国経済が低迷する中、ゲーム関連の出費が減っている。
中国ゲーム開発会社、国外シフト進む
背景に規制当局による締め付けやユーザーの伸び鈍化
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