今夏のインフレ高進で米国人は外食を減らしたが、コーヒーやペストリーの店では財布のひもを緩めずにはいられなかった。  金融サービス会社ラボバンクがアーネスト・リサーチのデータを使って飲食店を分析したところ、6月の消費支出は前年同月比3.1%減だった。ところが同じ月にコーヒーショップとベーカリーカフェでの支出は1.9%増えた。  カフェインと糖分を提供する店が持ちこたえていることについて、アナリストやエコノミスト、コーヒーを飲む消費者の説明はさまざまだ。節約が必要な時期にちょっとした楽しみを味わっているという見方もある。  「昔からささやかな楽しみだと思っている」。