米紙ニューヨーク・タイムズのジャーナリスト組合による分析で、同社で働く有色人種の社員が数年来、パフォーマンス・レビュー(人事評価)で白人の社員よりも平均的に低い評価を受けていたことが分かった。同社の6段階評価のうち上位2段階のどちらかを受けた黒人社員の人数は白人社員よりも39%少ない一方、下位2段階のどちらかの評価が付いた黒人社員は白人よりも60%多かった。ヒスパニック系は上位の評価が44%少なく、下位の評価が74%多かった。アジア系は上位が26%少なく、下位2段階のどちらかを受けた社員が37%多かった。社員1300人以上を代表する労働組合は、2021年3月に期限が終了した5年間の雇用契約の更新に向けて経営陣と交渉する。同社の記者で労組幹部を務めるステイシー・カウリー氏は、労組は今回の分析報告について協議し、これから始まる労使交渉で賃上げを要請する方針だと述べた。