再び白いベールが剥がされた!
そこには、期待通りの着実な進化

 サプライズ、のはずだったが…。

 実は、日本を含め世界各国メディアの多くが、かなり早いうちからその存在に気づいていた。

 2013年1月14日(月)、COBOセンター(米ミシガン州デトロイト市街)。北米国際自動車ショー(通称デトロイトショー)のプレスデー初日。例年より早い午前6時30分に、報道陣は会場内に入ることが許された。

アキュラブースでひっそりと出番を待つ、「NSXコンセプト」第二弾 Photo by Kenji Momota

 会場正面入口に近い好立地に陣取った、アキュラブース。

 同ブースの角地、正方形の舞台の上に白いベールに包まれた1台。

 この時点では、日米ホンダのウェブサイトに「NSXコンセプト」第二弾登場の事前情報は掲載されていなかった。

 翌日15日(火)、プレスデー2日目の午前10時40分、アキュラの記者会見が始まった。今回の主役は、アキュララインアップの稼ぎ頭、「MDX」の第三世代コンセプト。だがそれを差し置いて、「NSXコンセプト」第二弾のベールが剥がされた。

プレスデー2日目午前10時40分過ぎ、ベールを脱いだ瞬間の「NSXコンセプト」第二弾。舞台周辺に世界各国メディアが集まるが、なかでも日本の自動車媒体関係者の姿が目立った Photo by Kenji Momota

 その登場の瞬間、昨年のこの地でワールドプレミアしたあの時のような「どよめき」は起こらなかった。