今年2013年は、クイーンが正式にデビューして40周年です。
1973年5月にデビュー盤を発表した訳ですが、この年に生まれた赤ちゃんは今や不惑の年を迎えます。感慨深いものがありますね。
この40年間に、ロック、ポップの世界で無数のアーティストがデビューして来ましたが、クイーンほど過激で驚きに満ちると同時に、素晴らしい音楽を生み出して、しかも常に進化し続けるバンドはありません。
クイーンはデビューの時から、何かと話題を振りまきました。当初の評論家達の酷評をものともせず、幾多の名盤を生みました。優れた音楽性と商業的成功を最高のレベルで両立しました。フレディ・マーキュリーの悲劇的な死も乗り越え、クイーン伝説は今も現在進行形です。
と、いうわけで、今週の音盤はクイーン「オペラ座の夜」(写真)です。
「オペラ座の夜」は、間違いなく、クイーンの最高傑作アルバムです。デビューから3年、第4作。フレディ、ブライアン、ジョン、ロジャーの4人が創り上げた万華鏡のような音楽世界は圧倒的です。黒人のブルースと白人のカントリー&ウエスタンが合体して出来上がった娯楽の音楽・ロックが、ここまでの進化を遂げたことは驚嘆に値します。
そして、この音盤に収録された全12曲には、ロックやヘヴィメタル、ポップスだけではなく、オペラやバロック、さらにはジャズ、ブルース、バラード、ヴォードヴィルやカントリー・フォークなど実に多様な音楽が溶け込んでいて、ロックの概念すら変えてしまうほどです。