女性役員比率が60%
トップはユニデンHD

 今回、女性役員比率で1位となったのは、通信機器メーカーのユニデンホールディングス。前年度の10%から60%へ大きく上昇した。役員5人のうち、代表取締役社長兼CFO(最高財務責任者)の1人を除く4人は社外取締役で、そのうち3人が女性である。

 女性役員比率は実に60%と、全上場会社で唯一、過半数の数値となった。

 2位は女性役員比率が50%の6社が並んだ。

 そのうちの1社は老人介護ホームを運営する光ハイツ・ヴェラスだ。前年度の57.14%からは下がったものの、依然として高い。

 介護事業はもともと女性が多い業界であり、近年、現場経験を持つ女性社員が役員になるケースが増えたことが、女性役員比率の高さにつながっている。

 その他は、コンビニのローソン、書店経営の三洋堂ホールディングス、企業向けコミュニケーションツール提供などのAI CROSS、ストレージ製造のニューテック、バイオベンチャーのセルシードである。

 ランキングトップ10には、化粧品会社も2社入った。8位となった資生堂、9位のシーボンだ。

 資生堂の女性役員比率は前年度と変わらず、46.15%。シーボンは前年度の55.55%から下がり、44.44%となった。

 また、シーボンと同率の9位には、医療従事者向け情報サイト運営などを行うエムスリーがランクインした。

 なお、上位10社のうち、女性が社長の会社は光ハイツ・ヴェラス、AI CROSS、セルシードの3社である。

 ランキングの完全版では、11位以下の全332社を掲載している。女性役員比率が3分の1以上の企業の傾向も分析しているので、ぜひチェックしてみてほしい。

(ダイヤモンド編集部 松本裕樹)

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