ダイエットで「朝食たっぷり夕食控えめ」は本当に効果的?研究結果とは写真はイメージです Photo:PIXTA

 朝食は多く食べ、その分、夕食は控えめにするという食事スタイルが減量につながると考えている人を失望させるデータが報告された。英アバディーン大学ローウェット研究所のAlexandra Johnstone氏らの研究によるもので、詳細は「Cell Metabolism」に9月9日掲載された。同氏は、夕食よりも朝食にたくさん食べた方が良いという考え方が、多くの人に支持されていることを認めている。しかし一方で、「そうであっても『時間栄養学』、つまり栄養を摂取する時間帯と健康への影響の研究は、比較的新しい科学である」と述べ、まだエビデンスが十分ではないことに注意が必要だとしている。

 Johnstone氏らは、BMI27~40と過体重から肥満で、慢性疾患のない18~75歳の成人30人(平均年齢50.9±2.1歳、男性が16人)を対象とする、無作為化クロスオーバー試験を実施。研究参加者を2群に分け、1群には最初に朝食をたくさん食べる食事スタイル(ML条件)を実践してもらい、他の1群はたくさん夕食を食べる食事スタイル(EL条件)を実践してもらった。その4週間後に1週間のウォッシュアウト期間をおいて、前半とは異なる条件の食事スタイルを4週間続けてもらった。