仕事をロクにせず、会議で批判だけする人、無責任にアイデアだけ出して自分は動かない人、というのはどの会社にもいるのではないだろうか。特に、管理職にとっては自分より先輩や年上にこのタイプがいると厄介だ。管理職にとって頭を悩ます「仕事をしない人」への対処法について考えていく。(キャスター取締役 石倉秀明)
管理職を悩ます
仕事をしない年上部下
仕事をしない人、もう少し具体的に言うと「会議で批判だけする人」「無責任にアイデアだけ出して自分は動かない人」は少なからずどの会社にもいるのではないだろうか。
今の会社や部署にはいなかったとしても、過去にそういう人がいたり、友人や知人からそういった「仕事をしない人」の話を聞いたりしたことはあるのではないだろうか。
管理職になると、優秀で自分でどんどん仕事をつくっていく人ややらなければいけないことをきちんとこなしてくれる人だけではない部下を持つことはよくある。この場合、スキルや能力もしくは経験が足りないが故に仕事で成果を出せない人は問題ない。
なぜなら上司として、その人に適切な仕事を与えたり、こまめにフィードバックなどをしたりして能力やスキル不足を補うことは可能だからだ。一番困るのは、経験や社歴も長いから影響力は一定はあるが、仕事をしない人の扱いだろう。
そういった人ほど、会議の場で斜に構えて批判はするが自分では代替案は出さない、口は出すが自分では動かない。こういう人がチームにいると、チームの士気は下がるし、他のメンバーの不満がたまる原因にもなる。だからこそこういった人をどう扱うかは管理職にとって重要な仕事の一つなのである。
ただ、こういった「仕事をしない人」の扱い方に悩んでいる管理職は少なくないのではないだろうか。特に管理職よりも先輩や年上の人が「仕事をしない人」の場合はより対応に困りそうだ。この管理職にとって頭を悩ます「仕事をしない人」への対処法について考えていく。