自分の意見を好き勝手言ったり、思ったことをなんでもかんでも口にしたり、自分の思い通りに行動するのが自分軸ではありません。

 みんなが「ラーメンを食べに行こう♪」と盛り上がっている時に、「ラーメンなんて体に悪い!」「私はお寿司の気分なんで、お寿司じゃないと嫌です」と自分の意見をぶつけるのが自分軸ではありません。
 みんなと意見が違っても、私はお寿司が食べたいという気持ちを否定せずに認めること。お寿司を食べたいと伝えるかどうか、「みんなとラーメンを食べるのか」「ひとりでお寿司を食べるのか」も含め、自分自身で考え行動できるのが「自分軸で生きる」ということです。

 自分軸で生きることは、自分の意見を大切にすること。
 自分の意見を持ちつつ、その意見を言うかどうか、行動するかどうかも自分で決められる生き方です。

 自分軸を強くしたいけど「自分のことがよく分からない」という人は、ひとりの時に「何が食べたい?」「何が飲みたい?」と自分に質問してみてください。
 答えが出たら、「なんでそれが食べたいの(飲みたいの)?」とさらに自分に質問します。

 この時の注意点は、どんな意見も否定しないことです。
 たとえそれが「えー、ラクだから?」「特に理由はないけど、安かったから」というような、ややネガティブな答えだとしてもです。
「そんなのは良くない」などと自分の意見を否定せず、「そうなのか」と受け入れるようにしてください。納得できなくていいし、共感できなくてもいいので、「否定しない」を心がけてください。

 なぜ否定してはいけないのか。
 自己否定ばかりしていると「自分の意見が出てこなくなる」からです。これでは自分軸が育ちません。

 あなたの意見を否定ばかりする人がいたら、もうその人に意見を言いたくなくなってしまうでしょう?
 自己否定も、同じような影響を及ぼします。自分を責めてばかりいると、だんだん「自分の気持ち」が出てこなくなるのです。

 だからこそ、自分の中から出てきた気持ちや意見はどんなものも否定せず認めるようにしてくださいね。
 世の中には嫌な人もいっぱいいるのですから、自分くらい「自分の絶対的な味方」になってもいいのですよ。