頭の中の「サル」を黙らせる3つの方法

人の頭の中には1匹のサルがいる。
だがそのサルは、状況に応じてさまざまな仮面を使い分け、あなたの人生に干渉し、無駄な雑念を生み出し続ける。
私たちはそのサルをうまくコントロールしなければならない。

そのためにはまず、サルの実態をよく観察することだ。
どんなイメージを持ち、何を言おうとしているのかをしっかりと把握し、サルが言ったとおりに実践した場合、どんな結果になるのかをシミュレーションする。

次に、自分がすべきこと、したいことをする。考えれば考えるほど頭の中のサルはあれやこれやと理由や言い訳を並べ立て、私たちの行動を妨害してくる。だが、いったん行動し始め、そこに集中してしまえば、サルは一時的に小さくなる。

そして、決して先に結論を出さず、周囲の言葉に振り回されないこと。
人の意見を聞き、資料を参考にするのは、良い結果を出すために必要な行為だ。
だが、他人の意見が自分の選択と決断に大きな影響を及ぼすようではいけない。

他人の意見は頭の中のサルにとって良いエサのようなもので、心配や恐れを増幅させ、素早い選択と決断、迅速な行動を阻んでくる。

さらにはまだわからない段階で先に結論を出させ、ネガティブな想像をさせて時間を無駄にし、あなたを疲れさせる。

私たちが選択と決断をスムーズにできなかったのは、この頭の中のサルのせいだ。

朝の瞑想で「サル」と向き合う

頭の中のサルは自我がつくり出すものなので、完全に消し去ることはできない。
だが、コントロールすることはできる。
私は、私の頭の中のサルをコントロールするために早起きし、瞑想する方法を選択して成果を得た。

自分の頭の中のサルと正面から向き合う。
そして、自分は本当はどうなりたいのか、何が得意なのか、何がしたいのかを知ることが、自分にとって選択と決断の明確な基準になると信じた。

今、私は朝時間だけでなく、選択と決断のたび、あれこれ無駄な考えが浮かぶたびに、短時間でも自分の頭の中のサルと対話できるようになった。

私のように深刻なほど決断が苦手な人にもできたのだから、あなたにもきっとできる。
自分に合った方法で頭の中のサルに向き合い、本心との対話を始めてほしい。

(本稿は、チェ・フン著 李明華訳『私はすべて自分で決める。』から一部抜粋・再構成したものです)