室内やベランダに置いてその成長を楽しむ観葉植物。これまでも多くの人に愛されてきたが、2020年以降は過去を上回る“空前の観葉植物ブーム”が到来しているという。その背景とは。(清談社 真島加代)
観葉植物にハマった
きっかけは100円ショップ
「巣ごもり需要」という言葉が定着して約2年半がたった。その一方で、最近は外食や旅行など外出する人も増えているため、家飲みや動画配信サービスなどは落ち着きつつあるという。そんななかでも、継続して市場を拡大しているのが“観葉植物”だ。
東京都中央卸売市場によると、「観葉植物(鉢)」の2020年の販売数は19年比1%増、さらに2021年は前年比9%増と、2年連続で前の年を上回っている。
そのほか、第一園芸株式会社が行ったアンケート調査(*)では、4人に1人がこの2年以内に観葉植物を購入したという結果も出ている。
そんな令和の観葉植物ブームの中心にいるのが、ビジネスパーソンたちだ。コロナ禍以降、自宅にいる時間を観葉植物の世話に充てる人々が増え続けているという。
(*)…「観葉植物に関する調査」/日本国内に住む10~60歳代の男女1000人/2022年6月25日~7月3日/第一園芸株式会社