米中間選挙に向けて共和党は下院での勝利に向け勢いを増している一方で、不安定な政治情勢を背景に獲得議席数がどこまで伸びるか、また上院を掌握できるかは不透明な状況が続いている。新たに就任した大統領が一期目に迎える中間選挙では、歴史的に見ても野党が議席数を伸ばす傾向がある。また景気への不安が続いていることからジョー・バイデン大統領の支持率は1年以上にわたって45%を下回っているため、共和党は以前から下院で過半数を獲得することが有力視されていた。超党派の選挙分析機関クック・ポリティカル・リポートは先週、共和党が下院で上積みする予想議席数をこれまでの10~20議席から12~25議席へ引き上げた。また同機関のアナリスト、デーブ・ワッサーマン氏は、民主寄りの「青い州」とされているオレゴン、ニューヨーク、カリフォルニア、コネティカット、そしてロードアイランドで、民主党候補が落選する可能性が本格的に高まっていると指摘する。
米中間選挙、下院は共和党に勢い 上院は接戦続く
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