米娯楽・メディア大手ウォルト・ディズニーが8日発表した7-9月期(第4四半期)の売上高と利益はアナリスト予想を下回った。動画配信部門での損失拡大が続き、テーマパーク部門での堅調を打ち消した。当四半期に主力の動画配信サービス「ディズニープラス」は契約者純増数が1210万人となり、ファクトセットのまとめたアナリスト予想の886万人を上回った。契約者の世界総数は1億6420万人となった。ボブ・チャペック最高経営責任者(CEO)は、ディズニープラスが軸足を急成長から利益に移す新たな段階に入ったことを示唆していたが、これまでのところ契約者の増加を利益に転換するのに苦戦している。ディズニーの動画配信部門は今期に14億7000万ドルの損失となり、赤字額は前年同期の2倍以上、ファクトセットのまとめたアナリスト予想よりも38%拡大した。3年前にディズニープラスが開始されて以来、同部門は80億ドル以上の損失を出している。