アクティビスト(物言う株主)の英TCIファンド・マネジメントは、米グーグルを傘下に抱えるアルファベットに対し、積極的なコスト削減を実施するよう求めた。自動運転開発会社ウェイモなどの長期投資で生じている損失を縮小するため、人員削減に踏み切ることで経営効率を改善できると主張した。TCIは15日朝、アルファベットのスンダー・ピチャイ最高経営責任者(CEO)に宛てた書簡で、コスト削減を要請した。同社は2017年からアルファベットの大株主で、保有株は60億ドル(約8400億円)以上にのぼるという。TCIのマネジングディレクターを務めるクリストファー・ホーン氏は書簡で、「アルファベットのコストベースはあまりにも高水準で、経営陣は積極的な措置を講じる必要がある」とし、「従業員数が多すぎる上、従業員1人あたりのコストも高すぎる」と指摘した。