暗号資産(仮想通貨)が急騰していた1年前、米証券大手チャールズ・シュワブの仮想通貨取引所版と呼ばれた米コインベース・グローバルは、新規株式公開(IPO)で企業価値が850億ドル(約11兆9200億円)と評価されてからまだ間もなかった。市場ベースの指標によると、投資家は今や同社が存続できるか懐疑的になっているようだ。コインベースは上場企業として、同業FTXの破綻につながった複雑な財務戦略とは距離を置いてきたとみられる。FTXの驚くべき破綻劇は、既に傾いていた仮想通貨業界をさらに揺るがすものだった。それでもコインベースは多額の現金を失い、投資家の信頼を失いつつある。同社の株価は年初来で81%下落し、時価総額は110億ドルまで落ち込んだ。同社の社債も額面価格の半分弱で推移している。
コインベース株安、暗号資産への警鐘か
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