中国・新疆ウイグル自治区の区都ウルムチで25日、新型コロナウイルス封じ込めに向けた厳しい感染対策に反対する抗議行動が起きた。100日以上にわたりロックダウン(都市封鎖)が続く中で発生した火災で、住民の怒りが爆発した。地元当局者によると、高層アパートで24日に発生した今回の火災では10人が死亡。消火まで2時間半を要した。ソーシャルメディア(SNS)上では、コロナ関連の規制により消火・救助が遅れたとの投稿が殺到。国営メディアが報じた投稿動画によると、コロナ規制で設置されていた道路の障害が撤去されるまで、消防車が立ち往生している様子が映っている。ウルムチ当局者は25日遅くに開いた会見で、救急隊員は現場に向かうまでに障害の一部を動かす必要があったが、施設内にあまりに多くの車が止まっていたことが対応の遅れにつながったと説明した。