――筆者のレイチェル・ファインツァイグはWSJの仕事・ライフ担当コラムニスト ***  上司のオフィス周りをうろつく。適切な相手を褒めそやす。会議のたびに熱心に相づちを打つ。  職場でゴマすり屋を見るのは実に腹立たしいが、さらに頭に来るのは、そのゴマすりが成功しているのに気付いたときだ。  「気が狂いそうだ」と、マサチューセッツ州のアプリ開発者リック・デービスさんは話す。自分の業績を宣伝するメールを多数の幹部にCCで送りつける人たちや、部署のテレビ会議に自分が参加していることをみんなに覚えてもらうためだけに余計な質問をする人たち。