自動車業界は、130年以上にわたって自動車を動かしてきたガソリンエンジンやディーゼルエンジンから、バッテリー駆動の未来への移行という革命を起こそうとしている。だがこの変革の肝心な部分は未完成で、リスクに満ちている。電気自動車(EV)を組み立てるために必要な部品のサプライチェーン(供給網)のことだ。「(内燃機関で)学んだことをEVのサプライチェーンに適用することはできない」。コンサルティング会社アリックスパートナーズのマネジングディレクター、アルン・クマール氏はこう話す。いくつか難点がある。電池やEV用モーターのほとんどは高価で入手が困難な特殊金属に依存している。EVの電子機器は、半導体産業がコロナ禍の受注残になお取り組んでいる新しいチップを必要とする。
希少なEV部材、サプライチェーン構築可能か
電気自動車を生産するための部品とその供給網の現状は
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