「どこをアレンジするか」が
差別化のポイントに

 もう一つ、従来のカヌレにアレンジを加えた新商品を開発する過程では、各社どんな部分をアレンジするかが重要になってきます。ファミリーマートの「生カヌレケーキ」は、カヌレらしい味と食感を生かしつつ、形はカヌレというよりドーナツ型。真ん中にホイップした生クリームを入れてケーキっぽく仕上げた製品です。この形になった裏には、「食べやすい商品を提供したい」という開発陣の狙いがあったそうです。

写真:ファミリーマート生カヌレケーキファミリーマート「生カヌレケーキ」 Photo:FamilyMart

「コンビニで買えるカヌレ」は、食べやすさの他に「買いやすさ」も実現しています。

「自宅の近くに洋菓子店やホテルはなくても、コンビニなら歩いて行ける場所にある、というお客さまは数多くいます。『カヌレが話題になっているから食べてみたい』と思っているお客さまに気軽に手に取ってもらうために、コンビニの気軽さが役立つと考えています。もちろん、一人でも多くのお客さまに手に取ってほしいので、気軽に購入できる価格設定にも気を配っています」

 有名洋菓子店やカヌレ専門店などでのカヌレは、価格も高く、気軽に買いに行くにはハードルが高いと感じる人も多いでしょう。カヌレがコンビニで買えるお菓子になったことで、ファンの裾野も広がったと言えそうです。