米国では労働市場の逼迫(ひっぱく)を受け、大学の学位を採用要件から外す雇用主が増えている。  アルファベット傘下のグーグルやデルタ航空、IBMなどの企業は一部の職種で学歴要件を緩和し、スキルや経験をより重視するよう方針を変更した。メリーランド州は今年、多くの仕事で大卒資格を採用要件から外し、採用数が急増した。ペンシルベニア州のジョシュ・シャピロ次期知事も選挙戦で同様の計画を訴えた。  シンクタンクのバーニング・グラス・インスティテュートの分析によると、少なくとも学士号を求める米国の求人は11月が41%で、2019年初めの46%から低下した。